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〜 ペパクラデザイナーの使い方講座 〜


■はじめに

 ペパクラデザイナーは3Dデータから展開図を作ってくれる便利なソフトです。
ペーパークラフト作製を目的とした六角大王での3Dモデリングの方法については★まび風Paperworks★さんの
サイトでとーっても分かりやすく紹介されていますので、モデル作りに関してはそちらを参照ください( ^^)

 既に素晴らしいチュートリアルがあるじゃないですかお兄さん(・ε・)って感じですが、このコンテンツでは
まび風さんチュートリアルを始め他社サイト様でもあまり触れてないペパクラデザイナーの便利な使い方について
補足して行きたいと思います。
  ※六角大王SuperLEペパクラデザイナー3を使った場合を想定しています。


■まず、、、ペーパークラフト作成の全体の流れ

人によって違うと思いますが、ペーパークラフト作品が出来るまでの工程はこんな感じです。
ながれ

まび風さんのチュートリアルにあるように六角大王SuperLEでは3Dモデル作りからテクスチャを貼る
(モデルに模様をつける)
ところまで可能です。

しかしながら、このテクスチャを貼る機能は使い勝手が悪くかなり面倒です!
(そう思うのは私だけ?^^; 他のモデリングソフトもそうなの?)

なのでテクスチャを貼る作業をペパクラデザイナーを使って行います。
この方法だと直接モデルに描き込む感覚に近くなるので、私は楽に感じます。


■チュートリアル

ここでは↓の小傘の唐傘(本体?)を完成例に進めていきます。(東方分からん人ごめんなさい><;)
完成図 唐傘だけじゃ可愛くもない上に不格好で、かなり簡略化したものになっています ‐ ‐ ;

まぁ、この化け傘を完成目標に作業を進めます。


1)3Dモデル作り
モデルの作りは★まび風Paperworks★さんのチュートリアルを
参考にサクサク作りましょう。

 はい、→のようなモデルが出来ました。

ここで作った3Dモデルデータを置いておきます。
  kogasa_kasa.6KT(六角大王で開けます。)
必要な方はどうぞ。

ここではモデルを作るだけでテクスチャを貼ったりはしません。
モデリング


2)展開時の切り分け設定

 展開時の切り分けは3Dモデルの段階で、展開図の作成時に分割される線予め設定しておくための機能です。

今回のような簡単なモデルではまず問題になりませんが、複雑なモデルではペパクラデザイナーの自動展開によってメチャクチャな分割が起ってしまい型紙作成(修正)に手間がかかってしまいます。

このため前もって分割線を指定しておくと後々楽です。ここでも一応やっておくことにします。
分割 分割

 指定方法は、分割したい部分を選択した状態で 加工 > 展開時の切り分け > この線で切り分け(太線) 
クリック。指定された部分が太線表示になりました。

 しかしこの機能の難点はショートカットキーが標準で割り当てられてないことです><
 ※一応キーボード上では、 Alt P ↓↓↓↓→↓ Enterでコマンド入力出来ますが、私の場合はどうであれ面倒なのでこういうソフトと組み合わせて使っています。


3)表裏の確認

六角大王での3Dモデルでの1つの面には1つのテクスチャしか貼ることが出来ず、表(テクスチャ有り)裏(テクスチャ無し)が存在します。この表裏は3Dモデルを作るだけならあまり意識する必要はありませんが、最終的に作りたいのがペーパーモデルなので、これが逆だと組み立て時に致命的なミスとなることがあります。

なのでテクスチャを貼る前に、この表裏の確認をしておきます。
表裏の確認
 まずモデル全体に適当な色をバケツツールでつけます。ここでの色は作品の彩色には影響しませので目立てば何色でも大丈夫です。(デフォルトのグレーだと次の段階で判別がつきにくいためです)

ここではオレンジ色にしました。

色をつけたらペパクラデザイナーでモデルを読み込みます( ファイル > 展開図の作成 )
モデルウィンドウに表示されたモデルで、テクスチャの表裏が望み通りになっていればOKです。

表裏が逆になっている部分がある場合は、六角大王に戻って逆になってる箇所を選択し、
 立体 > 面の表裏設定 > 面の表裏反転 (ショートカット:Ctrl+R)で変更できます。

※ちなみに練習用のkogasa_kasa.6KTのモデルでは、舌の部分だけ表裏が逆になっています。


4)モデルの展開とテクスチャ編集用画像の生成

 いよいよ展開図の作成・テクスチャ貼りに入ります。
まず ファイル > 展開図の作成 > 展開 からモデルを展開します。
展開 こんな感じに展開されました。

パーツの配置が何だか落ち着かないので、ここでは→のようにパーツを簡単に整理しました。
整理

適当に整理したら、テクスチャ編集用の画像を生成します。
テクスチャ編集用の画像を生成
 ファイル > エクスポート > テクスチャ編集用BMPファイル  とやると画像のサイズうんぬんという表示が出てきます。通常版ペパクラデザイナーでは、残念なことに使えるテクスチャのサイズは1024×1024ピクセルまでです。
なるべく鮮明にテクスチャを作りたいのであれば長い辺の方を1000ピクセルにくらいに指定して出力・保存しましょう。

この操作を行うと、表示されている3Dモデルと展開図の色の付いた部分が
真っ白になったと思います。
 保存した画像も→のように線のみのモノクロ画像になっています。

これを元に絵を描いて上書き・再読み取り(次のステップ)をするとそのまま展開図にテクスチャを貼ることが出来ます。

とりあえず、絵を描いていきましょう。
テクスチャ編集用の画像を生成

5)テクスチャ画像を描く

 テクスチャ画像の作成は絵を描けるソフトならなんでもいいです。使い慣れたペイントソフトを使いましょう。
テクスチャ編集用の画像を生成 ここではSAIを使って←のような絵を適当に描きました。
このとき元絵の線が残っている(左側)と、その線もそのまま画像として映り込んでしまいます。なので普通は右側のような絵を描くようにします。
※ ペパクラデザイナーの使い方とは直接関係ないのでここには掲載しませんが、SAIの使い方に興味がある方は
こちらを参考にしてください。


6)テクスチャを貼りつける

だいたいの絵が描けたら、いよいよテクスチャを貼っていきます。
テクスチャ指定 テクスチャ指定 テクスチャ貼り付け

 ペパクラデザイナーにて 設定 > テクスチャの設定 > テクスチャ画像の指定 から、先ほど描いたテクスチャを選択すると右上のようにモデルウィンドウのモデルと展開図にテクスチャが貼られます。(黄色が反映される範囲)

貼られ具合をモデルウィンドウで確認し、テクスチャが気に食わないときは5)と6)を行き来してテクスチャを
調整していきす。

このようにペパクラデザイナー内でテクスチャを貼ると、六角大王でテクスチャを貼る際に面倒なテクスチャ位置の編集作業を省くことができます。まぁ六角のデータに反映されない等欠点はありますが、ペーパークラフト作品を作ることのみが目的であればこれだけで十分です。

ちなみに、モデルウィンドウの3Dモデルはデフォルトだと表示がそれっぽくありませんが、 切開部の分離間隔(3Dモデルウィンドウ>描写設定)を最小辺を表示する(3Dモデルウィンドウ)をOFFでそれっぽい表示になります。

あとはパーツのレイアウトのりしろ線の色などをいじって型紙の完成です。おつかれさまでした!


■編集後記?
 ペーパークラフトを始めてまだ日は浅い自分がチュートリアル(なってないかも?^^;)なんぞ記事にするとはこのバカ者がっ('へ') とお叱りを受けそうですが、ネット内で探してもあまりこういう使い方を紹介しているページがなかったので、私個人的にはとても便利な使い方だから、ないなら自分で作ってしまおう!と思い立ってこのコンテンツを立ち上げました。とても見にくくて申し訳ありませんが、こういう使い方もあるんだぁ、と少しでも誰かの参考になればなぁと思います。

ここが分かりにくい! ここをもっと詳しく! 話は変わるが○○について・・・などのクレーム・要望などがありましたら、web拍手等で書き込んでくだされば、記事の変更・追加を行いますのでお気軽に〜


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